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  • 2022年9月2日

インド原紙の購入を止めた中国③  インド国内の段ボール市場

  ■ インド原紙の購入を止めた中国③  インド国内の段ボール市場 インドの人口は14億1200万人で、23年には中国の人口を超えると予測されている。GDPは3兆1733億㌦で世界6位となっており、一人当たりGDPは2100㌦、過去10年間の平均GDP成長率は6.9%と高い水準で成長を続けている。 紙パルプ産業は、登録製紙会社約400社、紙・板紙生産量は年間1800万㌧で、内段原紙生産量 […]

  • 2022年9月2日

インド原紙の購入を止めた中国②  インドが原紙を安く販売できなくなった理由

  ■ インド原紙の購入を止めた中国②  インドが原紙を安く販売できなくなった理由 インドの製紙企業がコスト高となった背景には、立地的条件や輸入古紙と石炭への依存度が高い事が上げられる。 インドの古紙回収率は30%前後で、ごみの分別や古紙の回収は行われてない。行政回収自体が2019年に始まったばかりだ。 Swacch Bharat「スワッハ・バーラト」という政策が14年から始められ、第1 […]

  • 2022年9月2日

インド原紙の購入を止めた中国① インド市場の成長課題とアジアへの影響

  ■ インド原紙の購入を止めた中国① インド市場の成長課題とアジアへの影響 17年に中国が古紙輸入規制を発表して以来、アジア各国に製紙工場が建設され、アジアは中国に代わる製紙、古紙の消費地へと成長した。 インドへ中華系企業は進出しなかったものの、17年のGST導入以後長距離物流の発達とそれに伴う包装材の需要が拡大し、主に地元企業によって多くの段原紙工場が建設されている。2017年に32 […]

  • 2022年8月29日

山鷹国際 8月に続き9月も大型休転を継続

  ■ 山鷹国際 8月に続き9月も大型休転を継続 2022年8月29日 中国大手製紙山鷹国際は27日、8月に引き続き5工場7機の製紙ラインに於いて5~30日間の休転を継続する事を発表した。 中国では都市封鎖による需要の減退と、欧州貿易の低迷などによって景気が失速。段原紙需要も大幅に落ち込んでいる。山鷹国際の他、玖龍紙業など大手製紙各社は8月から大規模な休転に踏み切った。休転は2度延長され […]

  • 2022年8月29日

古紙輸出市況 中国原紙需要減を背景に軟化を続ける輸出価格 

  ■ 古紙輸出市況 中国原紙需要減を背景に軟化を続ける輸出価格  2022年8月29日 輸出古紙価格の軟化が続いている。280㌦前後だった東南アジア向け価格もこの2ヶ月で200㌦を割り込む水準にまで軟化している。東南アジア製紙企業が古紙を買わない理由は、やはり中国の原紙需要が非常に弱い事が大きい。昨年より中国は景気減退と生産過剰によって輸入量を減らし始めていたが、都市封鎖が長期化した事 […]

  • 2022年8月26日

中国を襲う熱波 長江水位低下 電力不足に石炭使用量上昇

  ■ 中国を襲う熱波 長江水位低下 電力不足に石炭使用量上昇 2022年8月29日 中国内陸部の重慶を記録的な熱波が襲っている。史上さ最悪と言われる程の熱波により電力不足や水枯れなど異常事態は多発している。重慶では40度を超える日は通常年に数日だが、今年は一ヶ月以上続いており、8月の降水量はなんと0となっている。秋の収穫を前に人口降雨も検討されている。 長江では、水が干上がり川底が露出 […]

  • 2022年8月26日

南米Arauco社 ユーカリ漂白パルプ(BEK)ライン10月に稼働予定

  ■ 南米Arauco社 ユーカリ漂白パルプ(BEK)ライン10月に稼働予定 2022年8月26日 南米大手パルプメーカーArauco社の進めるチリ工場の近代化及び拡張工事が今年10月に完成する。工事の内容は排水処理システムの近代化とバイオマスボイラーの導入、旧1号機の閉鎖。 年産156万㌧ユーカリ漂白パルプラインの新設、 2号機ラジアタライン(55万㌧)の改造で、23.5億㌦を投じる […]

  • 2022年8月25日

中国国内最大、世界第三位規模のパルプ回収ボイラーを建設

  ■ 中国国内最大、世界第三位規模のパルプ回収ボイラーを建設 2022年8月26日 标联盛浆纸(漳州)有限公司は220億元を投じ、福建省漳州市漳浦县赤湖工業団地に於いて、年産166万㌧の回収ボイラーの建設に成功した。 同ボイラーは黒液回収濃度85%、固形物処理能力は9600tds/d、蒸気生産量は461kg/515℃、圧力105barで国内最大、世界第3位規模となる。  同工場には今後 […]

  • 2022年8月25日

ロシア政府 古紙の輸出規制 一時的に輸出割当制を導入

  ■ ロシア政府 古紙の輸出規制 一時的に輸出割当制を導入 2022年8月25日 ロシア商務省は19日、古紙の輸出に対し割当制を導入する事を決定した。割り当て期間は9月3日から12日3日の3か月間で、割り当て総量は3万㌧となる。ロシアでは近年製紙の増産が続いており、国内古紙回収率の低さから古紙不足が問題視されていた。 ロシアの年間古紙輸出量は年々減少傾向にあるものの、20年に年間15万 […]

  • 2022年8月24日

英国でストライキ多発 インフレに不満 コンテナ港荷役ストップで物流に影響

  ■ 英国でストライキ多発 インフレに不満 コンテナ港荷役ストップで物流に影響 2022年8月25日 英国最大のコンテナ港である東部フェリクストウ港に於いて労働者1900人強が賃上げを求めてストライキを実施している。 ストライキは21日から8日間実施される予定で、クレーン運転士や機械操作員、港湾荷役作業員らが参加。運営会社側の提示した賃上げ7%よりも大きい10%の賃上げを要求している。 […]