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  • 2021年5月7日

紙パルプ従事者のための貿易実務講座 ① 貿易法務(条約)

  ■ 紙パルプ従事者の為の貿易実務講座 ① 貿易法務(条約) 貿易に関わる各種条約と法令 世界では国によって異なる法律が制定され、また国外の企業を一方の法律で罰することはできません。それぞれの国が異なる常識と商習慣によって取引を行っていては国際商秩序が維持できない為、他国間でルールーの取り決めを行っています。そのルールを条約と言います。条約には罰則がない為、その条約に基づき各国で違反者 […]

  • 2021年5月5日

インド爆発的感染拡大 医療崩壊に死者増加 火葬場足りず野焼きも

  ■ インド爆発的感染拡大 医療崩壊に死者増加 火葬場足りず野焼きも 2021年5月4日 インドでは、3月中旬から「世界最大の宗教行事」といわれるヒンドゥー教の行事「クンブメーラ」が行われた。 「クンブメーラ」とは「水がめの祭り」という意味で、4つの街で3年ごとに開催されている。延べ1億人の巡礼者がガンジス川などで沐浴をし、8週間に渡り行われる。ガンジス川沿いには早朝からサドゥーと呼ば […]

  • 2021年5月1日

古紙輸出市況:インド都市封鎖再開と中国原紙価格軟化 アジア価格に影響

  ■ 古紙輸出市況:インド都市封鎖再開と中国原紙価格軟化 アジア価格に影響 2021年5月1日 3月下旬に最高値CY 22円前後まで上昇した輸出古紙価格は一転、膠着状況からやや弱含みの状況となっている。 3月中旬以降中国の原紙在庫過多による価格軟化を皮切りに、アジアの古紙価格上昇も影響を受けた。 またインドに於いて新型肺炎の感染が爆発的に再拡大し、4月19日首都デリーにおいて一週間の都 […]

  • 2021年4月30日

パルプを大増産する中国とチップ争奪戦⑧

  ■ ウッドショックで木材を「買い負け」した日本 中国のパルプ増産でチップ需給は? 現在世の中を騒がせている「ウッドショック」は米経済が新型肺炎から回復しつつある中で、低金利政策から住宅着工件数が大幅に増加した事や、海上運賃が上昇した事が大きな要因となった。また建材や家具などを製造する中国に於いても年々木材の輸入が増加し木材不足を引き起こしている。  日本の木材自給率は37.8%(林野 […]

  • 2021年4月30日

パルプを大増産する中国とチップ争奪戦⑦

  ■ 増加する世界のチップ貿易量  2009年から11年間で50%増加 世界の木材チップ貿易量は年々増加傾向にあり、2009年の約2,100万㌧から2018年に過去最高の3,500万㌧に達した。その後、2年連続で取引量は減少したものの、2020年も約3,000万㌧を超える取引量となっており11年間で約50%増加している。 貿易量が増加した主な要因は、国内での木材調達ができず輸入を増やし […]

  • 2021年4月30日

パルプを大増産する中国とチップ争奪戦⑥

  ■ 中国で再び注目を集める竹パルプ 非木材パルプの開発に注力している中国だが、特に竹製品などの名産地である四川省や重慶に群生する竹の有効利用に注目している。中国国内の竹林面積は600万ha以上と言われており、竹製品の生産量は世界一位となっている。日本の竹林面積は約16万ha(林野庁)であることから広大な竹林面積であることがわかる。 竹のパルプ化に関する課題は上記でも記載させて頂いたが […]

  • 2021年4月30日

パルプを大増産する中国とチップ争奪戦 ⑤

  ■ 木材に変わる非木材パルプの開発 中国製紙メーカーは環境規制の始まった早い段階から古紙代替え原料の調達を模索していた。その一つとして非木材パルプに注目が集まっている。中国では木材パルプが普及する以前、非木材パルプを主原料として紙を製造する技術が発達していたが、環境負荷やコスト面から古紙や木材パルプへと置き換わっていった経緯がある。 中国政府の打ち出したW禁(古紙の輸入禁止とプラスチ […]

  • 2021年4月30日

パルプを大増産する中国とチップ争奪戦 ④

  ■ 中国企業に乱伐採されるロシア森林 中国の環境規制のはじまった2017年以降、中国と国境を面し木材資源の豊なロシアでは中国企業によるシベリア森林の乱伐採が問題となっている。 かつてのロシアは、中国へは木材をほとんど輸出していなかった。それが今では、中国の総輸入額の20%超をロシア産が占めるまでになった。中国企業の中にはシベリア森林の借地権を1haあたり27セント/月という破格で購入 […]

  • 2021年4月30日

パルプを大増産する中国とチップ争奪戦 ③

  ■ 環境問題から植林が進む中国、一方で木材輸入量は大幅に拡大 中国の国土面積は9憶4200万haで世界第4位だが、1950年前後の森林率は8,6%でさらに砂漠化が進んでいた。 その後中国政府は洪水や砂漠化対策として猛烈に植林を進め、各省に一定面積の植林目標を設定した。1990年で森林率16,4%、2010年から2015年にかけては毎年平均154万2,000ha (0.8%) ずつ植林 […]

  • 2021年4月30日

パルプを大増産する中国とチップ争奪戦 ②

  ■ 中国の製紙用ウッドチップ輸入元候補国 中国のウッドチップ調達先として森林資源の豊富なマレーマレーシアも有力な候補国だと思われる。マレーシアの国土面積は約3,280万haであり、森林面積は約1,809万haで森林率は約55%と木材資源の豊かな国だ。 中国の主張する領海問題で両国の関係は緊張しているものの、製紙産業のマレーシア政府との関係は良好だ。2018年8月にマハティール首相は中 […]