- 2020年5月18日
段原紙輸出増の背景と将来予測⑦
■ 段原紙輸出増の背景と将来予測⑦ 2020年5月18日 新型肺炎の影響 1~3月のOCC輸出量は前年度比1.4倍の49.3万㌧となった。背景には古紙問屋の旧正月と輸入ライセンスの縮小から古紙が余剰する事への危機感と裏腹に輸出価格が反転上昇し需要が堅調であった事が要因となった。 一方古紙の発生は輸入品が滞った事により減少しており、在庫を吐いた所に発生減が重なり昨年のような余剰感は緩 […]
■ 段原紙輸出増の背景と将来予測⑦ 2020年5月18日 新型肺炎の影響 1~3月のOCC輸出量は前年度比1.4倍の49.3万㌧となった。背景には古紙問屋の旧正月と輸入ライセンスの縮小から古紙が余剰する事への危機感と裏腹に輸出価格が反転上昇し需要が堅調であった事が要因となった。 一方古紙の発生は輸入品が滞った事により減少しており、在庫を吐いた所に発生減が重なり昨年のような余剰感は緩 […]
■ 段原紙輸出増の背景と将来予測⑥ 2020年5月18日 新型肺炎の影響 中国では環境規制による古紙不足に新型肺炎による都市封鎖の影響が重なり古紙不足が加速、段原紙の供給不安を招いた。また東南アジアに於いて製紙会社の立ち上げや中国振り替え需要が発生しアジア全体で段ボール原紙が不足したことにより日本の段原紙輸出量は過去最高の月間7万㌧を超えている。 この戦時特需の様に生まれた段原紙需 […]
■ 段原紙輸出増の背景と将来予測⑤ 2020年5月18日 輸出拡大継続への課題 中国での原紙不足は日本だけではなく世界の製紙企業が狙っている。東南アジアも中国同様経済規模は成長しており、世界の人口の60%が集中するアジア・オセアニアエリアに於いて今後も包装需要が拡大することは間違いない事実だ。中国製紙メーカーも東南アジアへの製造拠点の移設を発表、2025年までに2500~3000万 […]
■ 段原紙輸出増の背景と将来予測④ 2020年5月18日 変動する市況と製紙メーカーの輸出戦略 17年の環境規制後中国は古紙不足と内需の拡大もあり原紙輸入を増加、価格も上昇した。日本からの段原紙輸出量も前年度比144%の56万t/年と増加し、内中国向けは全体の約2割を占めた。 19年は国内払い出しが冷夏や台風被害、消費税増税により前年度割れしたが、中国を始め東南アジアでは米中貿易戦 […]
■ 段原紙輸出増の背景と将来予測③ 2020年5月18日 企業の継続的成長と国内市場価格安定の為、輸出を強化 ‘19年の日本の段ボール(箱)の消費量は105億㎡(前年度比100.2%)、冷夏や台風による影響で前年程の伸びはなかったものの、過去数年1~2%程度の成長をしている。目下段ボール企業数は年々M&Aや廃業により減少傾向にはあるが、大手一貫への寡占化も技術革新も進み一工 […]
■ 段原紙輸出増の背景と将来予測② 2020年5月15日 古紙原料不足に起因する原紙不足から製紙メーカーがAOCCを主原料とし、より付加価値の高い高強度段ボール原紙の製造を強化した。中国ではもとより強化芯の普及が遅れ破裂強度ベースのダブルまたはトリプル段ボールの使用率が高い。 シングル化は原紙不足解消と平米坪量減少によるコストメリットの両側面から一度市場に受け入れられれば浸透は早い。 […]
■ 段原紙輸出増の背景と将来予測① 2020年5月15日 日本の段ボール原紙輸出量が急増している。3月の通関統計では段ボール原紙の輸出量は単月で7万6千㌧を超え、前年度比1.8倍の数量となった。 主に中国向け輸出量が増加しており前年度比8倍の2万3千トンで輸出量全体の3割を占める。古紙輸入制限に新型肺炎の影響で国内古紙回収が滞り予想を上回る古紙不足が発生、海外への原紙発注が加速し1~ […]
■ 新型肺炎によって大打撃の印刷業界 2020年4月 イベントの自粛や娯楽施設の閉鎖によりチラシや広告の発行部数が減った事は印刷業界にとって大きなダメージを与えることとなった。またオリンピックの延期によりパンフレットやチラシ印刷のキャンセルもでている。肺炎流行の影響を受けづらい業界も派手な広告などを自粛している為、受注量が前年度対比9割減という印刷会社もあるという。 そういった受注 […]
■ 日本の古紙回収は維持されるも発生減、物資不足でスタグフレーションのリスクも 2020年4月 法的に完全な都市封鎖が実施できず、また古紙自給自足国である日本に於いては古紙不足という程の事態には陥っていない。 しかし需給に大きな変化が表れていることは事実だ。 段ボール古紙の輸出量は中国向けが減少したものの東南アジアでの需要が堅調、年始旧正月と中国環境規制から古紙が滞留するとの危機感 […]
■ アジア古紙市況:欧州の古紙回収減により価格上昇 アジアでも都市封鎖始まる 2020年4月 欧州での古紙不足と輸出量の減少はアジアの古紙需給へ影響し、古紙タイト感を発生させている。ベトナムでは中国からの振替需要によりテト(旧正月)明け以降内需が堅調な上に、EOCCの出荷が遅れ米国の古紙も調達が難しくなった事から古紙購入価格が高止まりした。 ベトナム政府は3月31日外出禁止令を発表 […]